第二十九話

「夜訪」


士官学校時代の同級生ラルフの要請を受け、帝国で新たに開発された飛行ゾイドとの訓練を
         ひか
一週間後に控えたカールは、またしばらく国立研究所へ行けなくなると、訓練の前に休暇を

取ってサラに会いに行く事にした。

しかも今回は前々から画策していたある計画を実行するつもりだった為、いつも以上にサラに

会うのが楽しみになった。
            よば
その計画とは『夜這い』をする事。

ハッキリ言ってサラと出会う前のカールには考えられない話であったが、今となってはそれ程

大した事ではない。

二人にとって体を重ねる事は、会話をするのと同じくらい普通の事だからだ。

ただいつも求めるのはカールからだったりするのだが、それもごく自然な流れでそうなってしま

うだけの話であった。





五日後の深夜、翌日に休暇を取ったカールは初めてサラに連絡をせず、国立研究所に向けて

セイバータイガーを走らせていた。

夜這いをするには、相手に感づかれない様に内密に行かなくてはならない。

前方に研究所が見えてくると、カールはセイバータイガーの速度を落とし、サラ達を起こさない
                             あか  とも
様にゆっくりとした歩調で進み、小さな灯りが灯されている正面玄関の前で停止した。

物音一つ立てずにセイバータイガーから降り立ったカールは、カードキーを使って研究所内に
   せいじゃく                    さっそう
入り、静寂に包まれている暗い廊下を颯爽と突き進んだ。

そうしてサラの部屋の前までやって来ると、ドアの横に設置されているカード差し込み口にカ

ードキーを差し込んだ。



ピッ



小さな音がしてロックが解除された事がわかると、カールはこっそり中に足を踏み入れ、迷わ
                          いと           のぞ
ず一直線にベッドへ向かい、彼の愛しい人の寝顔を覗き込んだ。

サラは静かな寝息を立てながらぐっすり眠っており、傍にある灯りのお陰でそのかわいらしい

寝顔をハッキリと見る事が出来た。

(かわいいなぁ……まるで天使みたいだ………)
          ゆる
サラの寝顔を緩んだ笑顔で眺めた後、カールは素早く上着を脱いで上半身裸になり、シーツ
     もぐ
の中に潜り込むと早速計画を実行し始めた。

「ん……」
                 いや                              そし
サラはカールの行動を嫌がる様に寝返りを打とうとしたがあっさり阻止されてしまい、少しまど

ろんでからゆっくりと目を開いた。
                                 かま
しかしカールはサラが目を覚ました事などお構いなしで、彼女の首筋に口づけを続けた。

「や……ダメ………」
 ねぼ
寝惚けていてもくすぐったさは感じていたので、サラは弱々しい力で抵抗した。
                                                                   さわ
すると、カールはすんなり口づけを中断し、サラと真正面から目を合わせ、にっこりと大変爽や

かな笑みを浮かべた。

ようやく完全に目が覚めたサラは、その爽やかすぎる笑顔にドキドキしつつ、カールの頬をそ

っと撫でた。

「……カール…これってまさか………夜這い…?」

「ああ、そうだよ」

カールは笑顔のまま素直に夜這いである事を認め、続きを始めようとしたが、先程とは打って

変わり、サラは思い切り抵抗した。

サラの部屋の近くにはステア達助手の部屋もあるのだ。

彼女達はこういう事に掛けては妙に感が鋭い為、少しでも異変があればすぐ起き出してくると

予想された。

「ダメ、皆が起きちゃう」

「大丈夫、声を出さなければいいだけだ」

「そ、そんなの無理だよ。絶対出しちゃうもん」
      ふさ
「じゃあ、塞げばいい」

「塞ぐ…?どうやって?」

「俺の口で塞ぐ。それなら問題ないだろ?」

カールは唇と唇が触れ合う程の距離まで顔を近づけ、すぐ始められる態勢で言ったが、サラ

はその方法に納得出来なかったらしく、まだ困惑の表情で悩んでいた。

「…やっぱり無理があると思うの。今夜は我慢してくれない?」

「………………」

「…………。……じゃ、じゃあ場所を変えましょ。研究室なら防音設備が整っているし、大丈夫

だと思う」
               うった
カールの真剣な目の訴えに、サラはたじろぎながらも何とか言い聞かせ、場所を変える事に

成功した。

そうしてカールが上着を着直してから、二人は静かに部屋を抜け出して研究室へ向かった。





サラは研究室に入ると急いで鍵を閉め、これで皆に気付かれる事はないだろうと安心してカー

ルに話し掛けた。

「よく皆に見つからなかったわね」

「これがあったからさ」

カールは上着のポケットからカードキーを取り出し、嬉しそうに見せた。

「あ、そっか。でも…監視カメラはどうかしら?」

「それは………映ってしまっているだろうな」

「でしょうね」

サラは研究室のパソコンを操作し、監視カメラの映像を確認し始めた。

思った通りカールの姿がバッチリ映っていたが、画面上の彼は妙に堂々と歩いていた。
                           しの
こういう状況だと、誰もが意味もなく忍び足になってしまうものなのに、暗闇の中でこれ程まで

に堂々としていられるとは、カールらしいと言えばカールらしい気もする。

「…カール、こっそり来たクセにどうしてこんなに堂々としているの?」

「ん〜、何も考えずに歩いていただけなんだが…」

「ま、とりあえず映像を細工して………よし、これで大丈夫」

サラはカールが映っていた映像を消し、代わりに別の日に映した映像を挿入して、彼が忍び
        こんせき     まっしょう
込んで来た痕跡を完全に抹消した。

「それにしてもあなたが夜這いなんてねぇ…。ちょっと……ううん、かなり意外だわ」

「自分でも驚いてるよ。君と出会うまでは夜這いなんて一度も考えた事なかったからね。け

ど、またしばらく会えなくなりそうだから、明日の休暇を有効に使いたくて早めに来たんだ」

「え……どこか行くの…?」

「ガイガロスの方にある基地へ訓練に行くんだ」

「そっか………また訓練なんだ……」

カールは帝国各地へ訓練に行く為、遠い所にある基地だと二週間近く会えなくなる事もある。

サラは会話をしながらパソコンの電源を切り、一瞬淋しそうな表情になりつつも、すぐ笑顔にな

って話を続けた。

「今度はどんな訓練をするの?」

「最近開発されたブラックレドラーっていう飛行ゾイドの実戦訓練だよ」

「へぇ、あの黒くてカッコいいゾイドね」
                         めった
「うん。飛行ゾイドとの訓練なんて滅多にない事だから、結構楽しみにしてるんだ」

「飛行ゾイドは数が少ないものね。貴重な訓練、頑張ってね」

「ああ」

カールは笑顔で頷き、突然辺りをキョロキョロ見回すと一人掛けのソファーを見つけ、嬉しそう

にサラの腕を引っ張った。

「ま、待って、カール。まさか……ソファーでするの?」

「他に良い場所がないからね」

「そ、それは確かにそうだけど……」
                                     かんじん
場所を変える事ばかりに集中していた為、サラは肝心な事をすっかり忘れていた。

研究室には当然ベッドなどない。

従って、たまたまその場にあったソファーを利用する事にしたらしい。

カールは戸惑うサラを強引に抱き上げ、一緒にソファーへ座った。
 うむ               ひざ
有無を言わさずカールの膝の上に座らされてしまったサラは、頬を赤らめながらそっぽを向

き、恥ずかしそうにもじもじし始めた。

「サラ、どうしてそんなに緊張しているんだ?」

「だ、だって……こんな所でなんて初めてだし………恥ずかしいんだもん…」
                       じき
「恥ずかしいのは最初だけさ、直に慣れる」
                                                        もろとも    は
そう言ってカールはサラの口を塞ぎ、その間に彼女が着ている衣服を下着諸共全て剥ぎ取っ

た。
                               あいぶ                               と
そしてサラの体をしっかり支えつつ優しく愛撫を開始し、少しずつ確実に彼女の緊張を解きほ

ぐしていった。

「あっ……やん………v」
                                         しだい                        まさ
最初は声をあげない様に我慢していたサラだったが、次第に恥ずかしさよりも気持ち良さが勝
               あえ
ってきて大きな声で喘ぎ出した。
                      ほぐ                                            およ
その声を聞き、サラの緊張が解れたと判断したカールは、少し早めに前戯を終えて行為に及

んだ。

「はっ…………あぁ……!」

初めて経験する座ったままの行為。
                             たま         ぞ                 ささ
下から突き上げられる快感に、サラは堪らず体をのけ反らせて喘ぎ、カールが支えていなけ

れば、確実に頭から落ちてしまいそうな勢いであった。

抱きついてくれるといいのだが、慣れていないのと恥ずかしさが残っている為に手を伸ばせな

いらしく、カールはこのままの態勢ではサラが辛いだろうと考え、一つになったまま彼女の体

を持ち上げるとくるりと半回転した。
                                            ひざまず
今度はサラが一人でソファーに座る形となり、カールは床に跪いて行為を続けた。

「あぅん……はぁ……v …カール……あん………vv」

カールのお陰で態勢が安定し、サラはソファーに全体重を掛けながら喘ぎ始めた。

そうしてしばらくそのままの態勢で行為を続けていたが、何を思ったのかカールは突然一方的

に行為を中断し、サラをソファーの上で後ろ向きにさせた。

「……カール…?」
                                                つか
何故後ろ向きにされたのかわからなかったサラは、背もたれに掴まって振り返ろうとしたが、
                                                      さ
その瞬間カールにお尻を持ち上げられ、後ろから彼のたくましいものを挿し込まれてしまった。

「あぁっ……!」

サラは背もたれを力強く握って喘ぎ、カールはそのままの態勢で何度も腰を突き続けた。





やがて二時間に渡る行為が終了し、サラは疲れ果てた状態でたくましい腕の中で目を閉じて

いたが、余り長く研究室にいる訳にもいかない為、カールは彼女の髪を撫でつつ声を掛けた。

「サラ、そろそろ部屋へ戻ろうか」

「……カール」

「ん…?」

「私…最後にしたの…………嫌い……」
    つぶや
サラが呟く様に言うと、カールは一瞬キョトンとしたが、すぐに意味を理解して落胆の表情を浮

かべた。

これまでの勉強の成果を見せようと張り切ってした事だったのに、どうやらダメだったらしい。
サービスカットではありません(笑)
「き、嫌いか……」

「だって…あなたの顔が見えなかったから………恐くなっちゃったの…」

「そう…か……」

「もうしないでね」

「………出来る限り努力する」

カールの返事に、今度はサラがキョトンとなって苦笑いを浮かべた。

「『出来る限り』なんて、あなたらしくないわね。自信ないの?」

「……ああ、俺は気持ち良かったから」
                                           あき
相変わらずカールが何でも正直に話すので、サラは少々呆れてしまったが、そんな所が彼な

らではのかわいさなのだと、小さくクスリと笑った。

「しょうがないなぁ…。無理に我慢してもらうのも悪いし、たまにならいいよ」

「そ、そうか……良かった、ありがとう」

カールが安心した様に礼を言うと、サラはにっこりと微笑んで服を着始めた。

サラの足下がふらついていた為、カールは身支度が終わるのを見計らうとすぐ彼女を抱き上

げ、足早に研究室を後にした。





翌日、いつも通り朝食を作る為に誰よりも早く目を覚ましたサラは、隣でまだぐっすり眠ってい

るカールの頬に軽く口づけし、身支度を整えてキッチンへ向かった。

やや遅れて眠そうな顔をした数人の女性がサラの後に続いてキッチンに入り、朝食の準備の

手伝いを始めた。

国立研究所に勤める女性達は毎日交代で食事の準備を手伝っているのだが、大半はサラに
                                 はいぜん
任せているので、彼女達がする事と言ったら配膳や後片付けだけであった。

そうして女性達が出来上がった朝食を配膳する準備をしていると、キッチンにひょっこりカール

が顔を出した。
                                                         はちあ
キッチンにはサラしかいないと思い込んでいたカールは、思い切り女性達と鉢合わせになって

しまい、互いに表情が固まった。

「え、シュバルツ少佐!?」

「う、嘘!?来るなんて聞いてないわよ!?」
                                                   ごまか
カールは戸惑う女性達にどう挨拶しようか悩み、とりあえず笑って誤魔化すと、逃げる様にサ

ラの傍へ歩み寄った。

「あら、カール、おはよう」

「あ、うん、おはよう」
        そろ
「食事は皆揃ってからなの。だから、もう少し待っててねv」

「わかった」

カールの返事を聞き、サラは笑顔で朝食作りを再開したが、彼が何故かその場から動こうとし

なかったので、仕方ないなと思いつつ振り返った。

その瞬間、サラの表情が笑顔から呆れ顔に変わり、小さくため息をついた。

配膳当番の女性だけでなく、後から来たステア達まで一緒になってカールを見つめていたの

だ。
                       あ
早朝から皆の熱すぎる視線を浴びる事になってしまい、カールは張り付いた笑顔で挨拶も出
    たたず
来ずに佇んでおり、助けを求める様にサラの方をチラチラ見ていた。

「さぁ皆、朝食にしましょう」

サラはわざとカールとステア達の間に割り込み、さっさと配膳を始めた。

そうなると「色気より食い気」と言わんばかりにステア達の動きが早くなり、次々とサラから朝

食を受け取って席に着いた。
                                                     あ
カールは一番最後に朝食を受け取り、サラが来るまで待つと、一緒に空いている席へ腰を下

ろした。

「じゃ、いただきましょうか」

『いただきま〜す』
                      にぎ
サラの声を合図に、いつもの賑やかな食事の時間が始まるはずだったが、ステア達は久し振

りにカールと一緒に食事が出来る喜びで胸がいっぱいになり、食べるのを忘れてウットリして

いた。

「皆、ぼ〜っとしていないで早く食べなさい。冷めちゃうわよ?」

サラが注意すると、ステア達はようやくフォークを手に取り、朝食を食べ始めた。

サラとカールは安心した様に微笑み合って食事を再開したが、二人の間に入り込む形でステ

アが話し出した。

「少佐、私達全く気付かなかったんですけど、いつこちらへ?」

「今朝早く、皆が起きる前に来たのよ。ね、カール?」

「ああ」

サラは嘘が下手なカールに代わって平然と答え、ステアに微笑んでみせた。

夜這いに来たとは口が裂けても言えない…

ステアは隣に座っているナズナと顔を見合わせ、こっそり肩をすくめると、違う話題に変える事

にした。

「今日もいつも通り二人でお出掛けですか?」

「ううん、今日は出掛けないわ。ゆっくり話したいし」

「え、じゃあ一日中研究所にいて下さるんですね?」

ステアは嬉しそうにサラではなく、カールに尋ねた。

「あ、ああ、そういう事になるかな」

カールの返事を聞いた途端、ステア達は飛び上がる様に喜び、今日一日どう過ごそうかと話

し合いを始めた。

すると、その様子を見兼ねたサラが突然立ち上がり、ジロッと皆を見回して話し合いを中断さ

せた。

「皆、今日の仕事はお休みにするけど、私達の邪魔だけはしないでね。わかった?」

「え〜そんなぁ〜〜。せっかく少佐とお話するチャンスなのに〜」

「ダメなものはダメなの。皆で遊びにでも行ってきなさい」

二人の時間を大切にしたかったサラはいつもより冷たく言い放ったが、その言動のお陰で彼

女の気持ちが何となく皆に伝わり、ステア達はすんなり大人しくなって食事を再開した。





朝食後サラはカールと共に自室へ戻り、昼食の時だけ皆と顔を合わせて、それ以外は一日

中二人きりで楽しい時間を過ごした。

サラとカールはずっとたあいのない話をしていたが、それが二人にとって非常に幸せなひとと

きであった為、時間を忘れて話し込んだ。
     じょじょ
やがて徐々に日が暮れ始め、窓から太陽が沈んでいくのを眺めていたカールは、ふと淋しそ

うな表情になって茶色の大きな瞳を見つめた。

「サラ、傍へ来てくれないか?」

「ん、いいよ」

サラはカールの気持ちを察し、席を立って彼の傍へ歩み寄った。

カールはすぐサラの腰に手を回し、優しく引っ張ると自分の膝の上に座らせた。

思わず昨夜の事を思い出してしまったサラは、ドキドキしながらカールの肩に手を伸ばし、照

れ臭そうに微笑んでみせた。

「これでいい?」

「いや、もっと近く…」

そう言ってカールはサラと唇を重ね、濃厚な口づけを始めた。
          から
舌を深く激しく絡まされ、サラは思わず逃げ腰になったが、すかさずカールに頭を押さえられて

しまい、より一層濃厚に舌が絡んできた。

「……ん
………」

息つく間も与えない程カールは何度もサラの口を塞ぎ、夢中で舌を絡ませていた。
                   たび
その内カールの舌が動く度にサラは気持ち良さで我を忘れていき、次第に唇を離す時間を短

くしながら濃厚な口づけを続けた。
                                                           かろ
そうして口づけを終えた頃には辺りはもうすっかり暗くなっており、互いの顔が辛うじて見える

程度の明るさしかなかった。
    たそがれ                                   うる
そんな黄昏の中で、カールは口づけの激しさのせいで瞳を潤ませているサラの頬をそっと撫

でた。

「…そろそろ帰るよ」

「うん……」
       なごりお
カールは名残惜しそうにサラを膝の上から降ろし、椅子から立ち上がった。
          みだ
サラは急いで乱れた髪を綺麗に整え、カールの腕に抱きつくと、一緒に研究所の正面玄関へ

向かった。

二人は正面玄関に向かって歩く時はいつも足取りが重く、手を強く握り合って別れ際の淋しさ
 まぎ
を紛らわせていた。
                  つな
今日もいつもの様に手を繋ぎ、ゆっくりとした歩調で歩いていたが、サラは何故か無性にイヤ

な予感がして、心配そうにカールを見上げた。

カールはすぐサラの熱っぽい視線に気付き、にっこりと微笑んでみせた。

「どうかしたのかい?」

「…ううん、何でもない。気にしないで」
              そ                                かし
サラが慌てて目を逸らした為、カールはどうしたのだろうと首を傾げたが、それ以上は聞かな

かった。

敢えて聞かなくても、いつか話してくれるはずだ。

やがて正面玄関に到着すると二人は自然と身を寄せ合い、互いの温もりを感じ合った。

「訓練頑張ってね」

「ああ、終わったらすぐ会いに来るよ」

「うん、待ってる」
                                                              ひたい
カールは思わず唇を重ねたくなったが、また長くなるかもしれないと我慢し、サラの額に軽く口

づけすると、セイバータイガーに乗り込んだ。

サラは不安な気持ちを顔に出さない様にしながら極力笑顔で手を振り、カールが乗るセイバ

ータイガーを見送っていた。










●あとがき●

夜這いとはまた思い切った事を…。最近カールが暴走気味です(笑)
初めてベッド以外の所でって…まだ三度目なのに良いのか、カール!?(数えるなって…)
何事も一度は経験しなくてはならない、と考えている様です。
しかし勉強の成果は発揮出来ず、サラに嫌がられてしまいました。
ま、それも成長の一過程だと思います。
どんな事にも苦労が多いカール。
そういう風に書いている私が悪いのか、カールの性格に問題があるのか…
どちらにしても私のせいでしょうね(笑)
デートシリーズなのにメインがアレ(どれ?)なシーンになりましたが、恋愛話を書く上で避け
ては通れないシーンですので、これからも頑張って書くつもりです。
ついて行けないと感じても、気にせず読んで下さい(そんな無責任な…)
最後にイラストについてですが……ツッコミ所満載で、どうにかしてくれって感じです。
必死に隠そうとしているのが伺えるイラストとなりました(笑)
イラストは清く正しく美しくをモットーにしていますので、肌の露出はあれが限界です。
描いたら描いたでカールに怒られそうですし、恐いので止めておきます。

●次回予告●

ガイガロスに程近いエーベネ空軍基地へ訓練にやって来たカール。
その基地には士官学校時代の同級生ラルフが指揮官を務める部隊が駐留しており、彼の部
隊に新たに配属された飛行ゾイド、ブラックレドラーの実戦訓練を行う事になりました。
するとそこへ、共和国の未登録ゾイドが出現。
ラルフは直ぐさま攻撃を開始しますが、戦闘中その未登録ゾイドから通信をしてきた人物は、
何と帝国の皇太子ルドルフだったのです!
カールは驚きながらもルドルフの無事を心から喜びます。
しかしラルフは攻撃を止めようとはしませんでした…
第三十話 「級友」  …俺は時代の流れに逆らって生きていくのが合っているらしい