第十五話

「来訪」


帝国軍第四陸戦部隊が駐留する砂漠の演習場から数日掛け、国立研究所へと戻ったサラ

は、早速遺跡の調査結果をまとめ始めた。

結局最深部にあった隠し部屋については何もわからなかったが、そこへ至るまでの調査は完

璧だったので、充分満足出来る仕上がりになった。
                                                      し
何より今回は、調査よりも大切な人が出来たという喜びが心の大半を占めており、サラにとっ

ては大変収穫のある旅であった。

そう思う自分に驚きつつも、サラ自身これで良いと思えた。

いつも研究ばかりしていて恋愛事に全く興味がなかった自分が、今は何をしていてもカール
                      たま
の事を考えてしまい、それが堪らなく幸せだった。

恋とはこんなにも楽しいものなのかと思いながらも、ついでに恋について研究してみようかと、
いか
如何にも学者らしい事を考えるサラであった…





研究所に戻って数週間後、サラの足はようやく自力で歩けるまでに回復した。
                     ひか
大事を取ってしばらく研究を控えていた為、治ったとわかった途端、サラはすぐ次の研究に取

り掛かった。

今度はゾイド生命体についての研究をすると助手達には伝えたが、実は内緒で同時進行させ

ている研究があった。

その研究とは、オーガノイドと呼ばれる小型ゾイドの研究。

オーガノイドについてはその全ての情報をプロイツェンが握っていた為、普通に調べる程度で

は何一つ手掛かりが得られなかった。

普通でダメなら少々強引でもハッキングして調べようと、サラはコンピュータを操作し始めた

が、途中で思い直してピタッと動きを止めた。

やはり研究所の事を考えると無理は出来ない。

これまでは比較的自由に何でも手を出せたが、それは父であるクローゼ博士がきちんと根回

しをしてくれていたからこそ出来た事。

これからは自分が全ての責任を負わなければならないのだ。

冷静に考えても、プロイツェンの研究所のコンピュータにハッキングを仕掛けるなんて出来る

はずがなかった。
きょよう                                                   すべ
許容範囲内の方法で自力で調べ上げるしか、今のサラには研究を続ける術が無い。
                                                              にぎ
サラが隠れてそんな事をしているとは夢にも思っていないステア達は、相変わらず賑やかに

騒ぎながらゾイド生命体についての資料を収集していた。





サラが新たな研究を始めて数日経った頃、研究所に突然軍から連絡が入った。

昔は軍からの通信は珍しい事ではなかったが、プロイツェンによって支配された今となっては

ほとんど連絡を取り合った事がなく、非常に珍しい事になっていた為、助手達は思わず警戒し

て応答しなかった。

が、サラだけは違った。

直感でカールからだと感じたのだ。

丁度良く自室で情報収集をしていたので、サラは皆が出る前に応答した。

すると、モニターには思った通り、照れ臭そうに微笑むカールの姿が映っていた。

「やあ、久し振りだね」

「うん、久し振り」

二人は短く挨拶を交わしただけで、見つめ合ったまま黙り込んだ。

会えない時間が二人の想いをより一層強くさせ、お互いが顔を見ただけで、嬉しさで言葉が

出なくなってしまったのだ。

そうしてしばらくの沈黙の後、カールがようやく口を開いた。

「…足の具合はどうだい?」

「お陰様で、もうすっかり良くなったわ」

「そうか、良かった…」

カールは安心した様に微笑むと、再び黙り込んでしまった。

サラは一瞬困惑の表情を浮かべたが、すぐ自分から話せば良いのだと気付き、笑顔で話し掛

けた。

「今日はどうしたの?」

「あ…あぁ、今度久し振りに休暇が取れそうだから、君に会いに行こうと思って連絡したんだ」

「遊びに来てくれるの!?」

思わず身を乗り出して尋ねるサラに、カールは頬を赤らめながらコクンと頷いてみせた。

「わぁ、嬉しい〜vv じゃあ、張り切っておもてなしの準備をしなくちゃ」
               つか
「いや、そんなに気を遣わないでくれ。会いに行くだけだから」

「だ〜め。気を遣わせて頂きますわ、少佐殿v」

カールは困った様な嬉しい様などちらとも言えない笑みを浮かべ、その話題にはもう触れなく

なった。
                                まさ
今は、もうすぐ会えるという喜びが何よりも勝っている。
                      うかが
「では、三日後の朝、そちらに伺わせてもらうよ」

「うん!楽しみにしてるねv」

サラはカールとの通信を終えると、早速彼を迎える為の準備に取り掛かった。
せっかく                                             ちそう
折角大切な人が会いに来てくれるのだから、腕によりを掛けてご馳走を作りたい。
                              こ
そう思ったサラはその日からキッチンに籠もり、まるでプロの料理人の様に入念な仕込みを開

始した。

一方、サラからカールが来る事を聞いたステア達助手の面々は、いつもはほとんどしない研

究所内の大掃除を大慌てて開始したのだった…



                           *



三日後の早朝、国立研究所に勤める女性達は皆して美しく着飾り、正面玄関へ集まるとカー
                                     わ
ルが到着するのを落ち着きなく、今か今かと待ち詫びていた。

どうやら彼女達は全員カールのファンクラブの会員らしく、憧れの人を生で見られるという喜び

で少々興奮気味であった。





しばらく待っていると、カールがセイバータイガーに乗って研究所へ現れ、集まった女性達は
そろ
揃って頭を下げて彼を出迎えた。

大勢の女性達に出迎えられ、カールは一瞬何事かと戸惑ったが、研究所の人達がわざわざ

挨拶をしに来てくれたのだろうと急いでセイバータイガーから降り、きちんと挨拶をした。

すると、その挨拶だけで女性達はウットリとなり、次々と感嘆のため息をついた。

そんな反応が返ってくるとは思わなかった為、カールはこの状況をどう対処しようか悩み、ふ

と女性達の中からステアとナズナの姿を見つけると急いで歩み寄った。

「サラはどこに…?」

「博士は今、昼食を作っています」

「ですから、しばらくは私達がお相手します。こちらへどうぞv」

ステア達はにこやかに案内を始めたが、カールは後からゾロゾロとついて来る女性達をかす

め見、こっそり苦笑いを浮かべた。

そして二人の先導で研究所内の大きな客間に到着すると、女性達は恐しい程の笑顔でカー

ルに椅子を勧めた。
                                                        むら
とりあえずカールは勧められた席に腰を下ろしたが、その途端周囲の席に群がる様に女性達

が座り、心底嬉しそうな表情で彼を見つめ始めた。

そこへすかさずステアが紅茶の入ったカップを差し出し、黙り込んでいるカールに話し掛けた。

「今日の昼食は、きっとすごいご馳走ですよv」

「そうそう、博士ったら三日前から仕込みをしていたんですぅv」

「少佐の為の、特・別・料・理らしいですv」

「私達もすごく楽しみなんです〜v」

ステアが一言話しただけで、それに続けとばかりに女性達が次々と話し出した。
                    あいづち
カールは皆の話にいちいち相槌を打ちながら、演習場でサラに食事を作ってもらった時の事を

思い出していた。

大変な思いをさせてしまい、正直申し訳ないと思っていたが…

女性達の口振りから察するに、サラは普段から彼女達の分の食事も作っている様だ。

だからあれ程手際良く、大量の食事を用意する事が出来たらしい。

カールは感心すると同時に、サラの人となりが少しずつだがわかってきた。
                                                            した
目の前にいる女性達の嬉しそうな表情を見ていると、サラがどれだけ彼女達に慕われている

のか、何とはなく気が付いたのだ。

カールが幸せそうに考え事をしていると、女性達は一通り話し終え、今度は笑顔で彼が口を

開くのを待った。

その熱すぎる視線に気付いたカールは、苦笑しながらも何か話さなくてはと思案し、とりあえ

ず世間話をしようと思い立った。

世間話が出来る程豊富な話題を持っていなかったが、この際何でもいい…はずだ。

「…この研究所は女性が多いんだね」

「多いと言うより、今は女性しかいないんですよ」

「男性は全員、元帥の研究所へ行ってしまったんです」

「ヒドいわよね、クローゼ博士が亡くなったばかりだったのに…」

「ほんと〜。皆最初は落ち込む博士に、『これからは共に頑張りましょう』とか調子の良い事言

ってたクセにねぇ」

「そうそう。しかも最近仕入れた情報なんだけど、クローゼ博士が亡くなった直後、精神的に弱
   すき                                   もくろ
った隙をついて、博士を自分のものにしようと全員が目論んでいたらしいよ!」

「うわっ、さいて〜」

カールの一言に対する返事が、あちこちから返ってきた。
          そ
全く違う話に逸れている、気がした。
       あき
カールは呆れて皆の様子を見ていたが、そんな彼に横からナズナがこっそり話し掛けた。

「博士って、すご〜く人気があるんですよ。学者さんだけじゃなく、軍人さんにも。昔はよく軍と

共同で発掘してましたし、そのせいみたいですね。二、三年前には、軍に大きなファンクラブ

まで作られたらしいです」

「…そのようだな」

「ライバルが多いですから、頑張って下さいねv」

「ああ」
            おもも
カールは神妙な面持ちで頷いてみせたが、ナズナはサラが彼以外の男性に心奪われる事は

ないだろうと思っていた。
                   すで                       きづな
何故ならカールとサラは、既に誰も間に入り込めない程深い絆で結ばれているからだ。
     なかむつ
二人の仲睦まじい姿を見れば、誰にでもすぐわかる事だ。

気付いていないのは本人達だけ…





そうしてしばらく女性達が雑談を続けていると、その様子をまるで傍観者の様に見ていたカー

ルは、ふとある事に気付いた。

この研究所には制服があるはずなのに、今日は誰一人制服を着ていない。

どう見ても、全員普段着だろう。

少々気になったカールは、隣にいるナズナに尋ねてみる事にした。

「どうして今日は皆制服ではないんだい?」

「え…?あ、そ、それは…ですね……」
                          よど
ナズナは妙にもじもじしながら言い淀み、周囲にいる女性達も一緒になってもじもじし始めた。
                                                                   かし
どうしてその様な行動をする必要があるのかわからなかったカールは、不思議そうに首を傾げ

つつもう一度尋ねた。

「今日は仕事が休みなのかい?」

「…あ、は、はい、そうです!お休みなんです!」

ナズナが慌てて答えると、女性達も何度も頷いてみせた。

実はナズナ達助手の面々はカールの為におめかししていたのだが、彼は全く気付く気配がな

く、一同にこっそりとショックを受けたのだった。





一方、カールは仕事が休みならサラも普段着だろうと、より一層彼女に会うのが楽しみになっ

た。

演習場にいた時のサラは、研究所の制服か作業着しか着ていなかったからだ。

「…ところで、少佐こそ休暇中なのに、どうして軍服なんですか?」
                   ひた
カールが心の中で幸せに浸っていると、突然ステアからそんな質問を投げ掛けられた。

確かに、休暇中に軍服を着ているなんておかしな話だろう。

カールはその質問にすぐには答えられず、少し間を置いてから答えた。

「…ついいつものクセで、軍服を着てしまったんだ」

「へぇ〜、そんなクセってあるものなんですねぇ」

とりあえずそんな理由にした。

が、本当は無理に休暇を取った為、自分がいない間の事を出発するギリギリまで部下に通達

し、帰ってからも色々とする事が多いと見越して軍服で来たのだ。
             ゆえ
サラに会いたいが故にそこまでしてしまうとは、さすがにカール自身も驚きを隠せなかった。

しかし今は、そこまで出来た喜びの方が大きい。

早くサラに会いたい…。

彼女の事だから、きっととてもかわいらしい服装で出迎えてくれるに違いない。





またしてもカールが幸せに浸っていると、ステアは笑い話をする様に話を続けた。

「私はてっきり無理に休暇を取った為に、ギリギリまで部下の皆さんとお仕事をしていたのか

と思っちゃいましたよ。でも少佐がそんな無理なスケジュールを立てるはずがないですよね」

ステアの何気ない言葉に、カールは内心ギクリとした。

す、鋭い…!
まさ
正しく……その通りだ。

しかしポーカーフェイスは得意なので、カールは動揺を一切見せなかった。

そして話が一段落した頃、客室のドアが勢い良く開け放たれ、サラが顔を出した。

「ねぇ、誰か手伝ってくれない?…あ、カール、いらっしゃい。もう少し待っててねv」

それだけ言うと、サラは数人の女性を連れて去って行った。

今度はカールがショックを受ける番になり、先程までのポーカーフェイスが嘘の様に、あからさ

まに落胆の表情を見せた。

今日のサラは普段着ではなく、いつもと変わらぬ研究所の制服を着ていた…。
せっかく
折角サラの普段着姿を見る良い機会であったのに、ことごとく期待を裏切られてしまい、カー

ルは内心思い切り落ち込んだ。

それでも一応気持ちを顔には出さない様に心掛けた為、周囲にいる女性達には気付かれる

事はなかった。





正午近くなり、ようやく昼食の準備が整ったとの事で、ステアとナズナを筆頭に女性達はカー

ルを食堂へ案内した。

食堂内のテーブルにはたくさんの料理が並べられており、それを見た女性達は嬉しそうに
おのおの
各々の席に着いた。

「シュバルツ少佐、こちらへどうぞ」

ステアに呼ばれ、カールは勧められた席に腰を下ろした。

その席は、実はサラの父、クローゼ博士の席だったりする。

そして最後にサラがカールの隣の席に座り、皆を見回した。

「じゃあ皆、いただきましょう」

『いただきます』

サラの言葉を合図に、女性達は手を合わせてから静かに食べ始めた。

サラは皆の様子を見て満足そうに頷き、カールの方を向いてにっこり微笑んだ。
       め
「どうぞ、召し上がれv」

「ありがとう、いただきます」

カールも皆と同じ様に静かに食べ始めたが、途中でフォークを持つ手を止め、さっきショックだ

った事をサラに何気なく尋ねてみた。

「今日君はどうして制服なんだい?」

「え?どうしてって……研究所にいる時はいつも制服なんだけど?」

「皆は違うようだが…?」

「へ…?………あっ!どうして皆制服じゃないのよ!?」

サラは改めてステア達を見回し、今頃皆の服装に気付いて驚いた。

どうして今まで気付かなかったのだろうとその場にいる全員が思ったが、理由を言うのは抵抗
                        ごまか
があった為、ステア達は笑って誤魔化した。

「博士にも着替えるように言いましたよ?」

「料理に集中していて全然聞こえなかったの。もっとしつこく言わなきゃダメってわかってるク

セに……いじわるね…」

サラがふてくされていると、ステア達は揃ってにこやかに笑った。

楽しそうなステア達を見、サラは本当に皆から好かれているんだなと思ったカールは、自分の

事の様に嬉しさを感じていた。





やがて賑やかな会食の時間が終わりを迎えると、ステア達はすぐに後片付けを始めた。

サラもいつも通り後片付けをしようと立ち上がったが、そこへすかさずステアとナズナがやって
          ふさ
来て行く手を塞いだ。

「後は私達がします。お二人はゆっくりしていて下さい」

「博士、今の内に着替えたらどうです?少佐が喜びますよv」

二人は言うだけ言って、とっととキッチンに姿を消した。

サラはステア達をぼんやりと見送ると、カールの熱い視線に気付き、ドキドキしながら尋ねた。

「…着替えた方がいい?」

「ああ、そうしてもらえると嬉しい」

カールが素直に返事をすると、サラは少し驚いた様な表情をしたが、すぐ笑顔で彼の腕を引っ

張った。

「こっち来て」

サラはカールを連れて研究所内の自室へ向かい、ドアの前で立ち止まって振り返った。

「ちょっと待っててね」

そう言ってサラは自室に入り、カールはドキドキしながら彼女の着替えが終わるのを待った。





しばらくして…

ドアがゆっくりと開き、普段着に着替えたサラが恥ずかしそうに出て来た。
                         の
その瞬間、カールは思わず息を呑んだ。

青髪と見事に調和する薄い水色のワンピース。

まるでサラの為だけに作られた様な服に思える程、より一層彼女の美しさ、愛らしさを際立た

せていた。
ドキドキ…
(何て……美しいんだろう…)

カールがぼんやり見とれていると、サラは照れ臭そうに微笑み、クルリと回ってみせた。

「どう?」

「すごく…綺麗だよ」

「えへへ、ありがとv」
                              つな
サラは嬉しそうに礼を言い、カールと手を繋いで歩き出した。

サラの案内で二人は研究所内にある中庭へ向かい、そこにあるベンチに仲良く並んで腰を下

ろした。
                                                                 や
中庭へ向かう道中、カールはずっとサラに見とれ続け、ベンチに座ってからも見るのを止めよう

としなかった。

カールの熱すぎる視線に、どうしても耐えられなくなってしまったサラは、頬を赤らめながらそ

っぽを向いた。

「…どうしてそんなに見るの?」

「見ていたいから」
       さわ
カールは爽やかに微笑みつつ即答してみせたが、サラは余計に恥ずかしくなってしまい、彼
          おお
の目を両手で覆った。

「もうダメ!おしまい!」

サラが照れているのだと気付いたカールは、彼女の手を優しく握ると、顔から離してにっこりと

微笑んだ。

サラもつられて微笑み、二人は楽しく談笑し始めた。





愛する人の事をもっとよく知りたい…





そんな想いから、カールとサラは時間を忘れて話し込んだ。

しかし楽しい時間とは過ぎ去るのが早いもので、気付いた頃にはもう基地へ戻らなくてはなら

ない時間になっていた。
                       く
カールは時計を見た事を一瞬悔やんだが、それでも帰る事には変わりがない為、ふと淋しい

目をした。

カールの淋しそうな目を見て時間を察したサラは、彼と同じ様に淋し気な目になった。

「もう……帰る時間…?」

「ああ…」

「……正面玄関まで送るわ」

二人は心なしかゆっくりとした歩調で正面玄関へ向かい、セイバータイガーの傍までやって来

ると、カールはサラを優しく抱きしめた。

「……また…来るよ」

「うん…」

カールとサラはしばらくの間見つめ合い、そっと口づけを交わした。

そうしてカールは名残惜しそうにサラから手を離し、セイバータイガーに乗り込んだ。

サラが笑顔で手を振ってみせると、カールも笑顔で手を振り返し、機体を起動させて帰って行

った。

サラはセイバータイガーの姿が見えなくなるまで、その場で見つめ続けていた。










●あとがき●

とうとう…とうとうクサいセリフが…!!
平気で言ってしまうなんて、カールったら男前v
助手達の中に紛れて、私もきゃ〜きゃ〜言いたいですvv
あったら入りたい、カールのファンクラブ。誰か作って下さい(他力本願)
今回のお話で、カールが女性をどの様に見ているかが明らかになりました。
女性にはいつも優しく、紳士的に接しているカールですが、サラだけは別格なんですねv
彼の目には、サラの周囲にだけキラキラとした光、もしくは満開の花が見えている様です。
少々幻想(妄想とも言う)が入りつつあります。
そういう風に書いている私がいけないんですけど(笑)
初めての恋ですから、多少の幻想は仕方ないと思っています。
しかもその幻想に負けないくらい、サラはいい女ですしvv(←これこそ幻想)
カールのクサいセリフと、サラの照れ具合を前面に出し、これからも頑張りたいと思いますv

●次回予告●

帝国北部では、そろそろ紅葉の季節になってきました。
そこでカールは、紅葉を見に行こうと言い出します。
サラは張り切ってお弁当を作り、カールとのデートに胸を躍らせます。
が、初めてのデートに戸惑ってしまう二人…。
誰も待っていなくても私が待っている(笑)待望のデートシリーズ第一弾!
第十六話 「紅葉」  景色よりも君の方が…