第十三話

「遺跡〜前編〜」


翌日、サラ達は一日休んでしまった分を取り戻す為、急いで調査を再開した。
                                                    こと
サラが最深部と思われる部屋を調べていると、奥の壁が周囲の壁と異なり妙な色をしている
        ため            たた
と気付き、試しにその壁を軽く叩いてみた。

すると、他の壁とは明らかに違う音が響き、この壁の向こうにも空間があると予想された。

恐らくその空間は古代ゾイド人の遺跡には必ずあると言っても過言ではない、隠し部屋であろ

う。

そう考えたサラは新たな発見があるかもしれないと息巻き、すぐに手伝いの兵士を呼ぶと、壁

を取り除く様に指示を出した。

しかし奥の壁は周囲のものよりも固い材質で作られており、とても分厚いものだった為、予想
                                        のぞ
以上に作業が難航してしまい、どんなに急いでも取り除くだけで三日は掛かると思われた。

仕方なくサラはその日の作業を中断し、ステア達に滞在期間を延長すると伝えてから、演習
           つ
場への帰路に就いた。





サラ達一行が演習場に戻ると、悪い事は重なるものなのか、雨がポツポツと降り始めた。

これでは明日の作業は中止にせざるを得ない。

もう少しで調査が終わると言うのに、ついてないなと思いつつ、もう一方ではまだこの演習場

にいられて嬉しいと内心喜ぶサラであった。





夕食後、サラはいつも通り勉強をしにカールの元へ向かった。

昨日互いの気持ちを確認し合ったばかりだったので、少し照れ臭さが残っていたが、二人は
      ごまか
笑って誤魔化すとすぐに勉強を始めた。

サラは黙々と勉強に励みながら、カールに調査状況を報告した。

「…それだけ分厚い壁だと、完全に取り除くのに三日はかかってしまうな」

「うん、そうなの。しかも雨まで降ってきちゃったし…」

「じゃあ、明日の調査は?」

「中止にするしかないわ。あ〜ぁ、もう少しなのになぁ」

ガッカリしているサラには悪いと思ったが、カールは思わず満面の笑みを浮かべていた。

その分厚い壁のお陰で、サラがこの演習場に滞在する期間が延長されるのだ。

彼にとって、これ以上嬉しい事はない。
                                                                とが
カールがにこにこ微笑んでいると、その笑みに疑問を持ったサラは不機嫌そうに口を尖らせ

た。

「どうして笑っているの?」

「……あ、すまない。君がまだここにいてくれると思ったら、嬉しくてつい…」

カールは思った事を素直に口にし、それに対してサラは頬を赤らめて苦笑した。

「や、やだなぁ、少佐ったら。そういう事は思っても、口には出さないものよ」

「でも、本当の事だから」

「もぉ……」
                 そ
サラはカールから目を逸らし、手元の本に視線を移した。

恥ずかしくて、彼の顔を見ていられなくなってしまった様だ。

そんなサラの仕草がとても愛らしく、カールは終始幸せそうに微笑んでいた。





それからサラは一時間程勉強に励み、いそいそと帰る支度を始めた。
                                         うかが
カールはサラより先にテントの入口へ行き、外の様子を伺った。

いつの間にか雨が本降りになっており、地面がすっかりぬかるんでいた。

「わぁ、びしょびしょだ…」
                                                 つぶや
カールの隣に来て同じ様に外を見たサラは、大変な雨量に驚いて呟いた。

「送ろうか?」

「ううん、平気。じゃ、また明日」

「ああ、気を付けて」
                     かさ
サラは土砂降りの雨の中を傘を差しながら慎重に進み、研究所のテントに戻ると、日中の疲

れの為すぐベッドへ横になった。

そうして目を閉じ、うとうとし始めた頃…

突然ベッド脇に置いている小型無線機から声が聞こえ、サラは慌てて飛び起きた。
                        ぼうじゅ
その無線機はある一定の無線を傍受する為に作られたもので、これに反応があるという事

は、今その一定の無線を使用している者がいるという事を示していた。

サラは急いでメモを取る準備をし、通信内容を書き出していった。

通信内容は全て暗号であったが、サラはその暗号をよく熟知していた為、すらすらと解読する

事が出来た。

「そ、そんな……。あの遺跡が見つかっちゃうなんて…」
                                          かか
通信内容を全て書き出した後、サラはペンを置いて頭を抱えた。

今の無線はプロイツェンの研究所と他の場所にいる研究員との無線だったのだが、何とその

研究員が今サラが調査をしている遺跡へ向かっている、と報告をしていたのだ。

(このままじゃ……もう調査出来なくなる………)

そう思ったサラは雨具すら身に着けないまま、慌ててテントから飛び出して行った…



                           *



その後しばらく経ってから、ステア達はサラがいなくなっている事に気付いた。

もうラブラブ作戦を実行する必要がなくなり、寝室で楽しそうに談笑していた為、サラの行動が

わからなかった様だ。
                                                                 すみずみ
こんな土砂降りの雨の中を散歩しているとは考えられなかったので、二人はテント内を隅々ま
  さが
で捜し回った。

しかしサラの姿はどこにも見当たらず、代わりに彼女が書いたと思われるメモを発見した。

急いでメモの内容を読んでみると、そこには驚くべき事が書かれてあった。

「ま、まさか……」

「一人で遺跡に…?」

ステア達は血相を変えて外に出たが、近くにはもうサラの気配は残っていなかった。

「と、とにかく少佐の所へ行こう。あの人なら何とかしてくれるはずよ」

「うん!」





その頃、読書中だったカールは外からの呼び掛けに気付くと、すぐにテントから顔を出した。
                       たたず
外にはステア達が傘も差さずに佇んでおり、ただならぬ様子でカールを見つめていた。

「…何かあったのか?」

「は、博士が……博士が…!」

「落ち着いて。……サラがどうかしたのかい?」

カールが優しく尋ねると、ステア達は必死に心を落ち着かせながら事情を説明した。

すると、今度はカールの顔色が真っ青になった。

「こんな雨の中を……一人で…?」

「そうなんですぅ…、どうしましょう……博士がぁ…」
                あふ                    すが
ステアもナズナも目に溢れんばかりの涙を浮かべ、縋る様にカールを見上げた。

「君達はテントに戻っていなさい。サラは私が連れ戻す」
                             はお
カールはそれだけ言うと急いで雨具を羽織り、ゾイド置き場へ向かって走り出した。

ステア達はその場に座り込んで呆然とカールを見送ったが、彼の冷静さのお陰で少し安心す

る事が出来た。
                                              きた
サラの事だから誰よりも動揺して当然なのに、やはり軍人は鍛え方が違うと二人はとても感

心していた。





しかし表面上はそう見えても、カールの心はこれでもかという程動揺していた。

もう何も、目に入らない。

サラが無事であれば、他の事などどうでもいい。




    しっそう
全力疾走でゾイド置き場へやって来たカールは急いで周囲を見回し、モルガが一機見当たら

ない事から、サラはモルガに乗って行ったのだろうと予想し、迷わずセイバータイガーに飛び

乗った。

この演習場にあるゾイドの中で一番の機動力を誇る機体なので、サラに追いつけるかもしれ

ないと思ったのだ。
              せば
雨で視界が非常に狭まっていたが、そんな事には一切構わず、カールは猛スピードで砂漠を

駆け抜けた。




               すで
だがその頃、サラは既に遺跡へ到着し、雨でびしょびしょになりながらも必死に中へ入ろうとし

ていた。

遺跡の周囲にある砂がたっぷり雨水を含んでいて何度も足を取られ、なかなか進む事が出来

なかったが、それでもサラは懸命に歩いて遺跡の入口を目指した。

実は遺跡に到着してからロープなどの道具を忘れた事に気付いた為、徒歩で行くしか方法が

なかったのだ。
                            たど
そうして数十分掛けてようやく入口に辿り着き、ほっと胸を撫で下ろしていると、何の前触れも

なく突然足下の床が崩れ出した。
                           のが
サラは慌てて壁にしがみついて難を逃れようとしたが、今度はしがみついた壁まで崩れ始

め、必死に中に向かって転がり込んだ。
                                                くじ
何とか遺跡に入る事は出来たものの、今の崩落でどうやら足を挫いてしまったらしく、右足が
ひど
酷く痛み始めた。

サラは少し足をさすってからゆっくりと立ち上がり、恐る恐る右足に体重を掛けてみた。

すると、途端に耐え難い激痛が走り、床に思い切り倒れ込んだ。

(骨は折れてないけど……ヒビが入っちゃったかも…)

サラはアカデミーにいた頃、ある理由から医師の免許を取得していたので、専門外ではある

がとりあえず自分で足を診察してみた。

……やはりヒビが入っている可能性が高い。
                        さと
これではもう調査は不可能だと悟ったサラは、仕方なくその場で救助を待つ事にした。

(あ〜ぁ、またステア達に怒られるわね…)
     じちょう
サラは自嘲の笑みを浮かべ、長いため息をついた。

何かに夢中になると後先考えずに即行動し、完全に周りが見えなくなるというサラの悪癖が

またしても出てしまった様だ。

(少佐……心配してるかな…)

サラがカールの事を考え始めた時、遠くの方から彼女の名を呼ぶ声が聞こえた。

こんなに早く救助が来るはずがないので、サラは気のせいだと再び考え事を始めた。

だがしばらくすると、今度はハッキリと聞き取れる声で名を呼ばれ、誰の声か判断出来る様に

なった。





カールの声だ。





「少佐ぁ!!」
     たま
サラが堪らなくなって大声で叫ぶと、意外に近くから返事が返ってきた。

「サラ!今行くからそこで待ってろ!」
                                           つる              くく
サラに叫び返すと、カールは急いでセイバータイガーから吊したロープを自分に括り付け、遺

跡の入口に向かってゆっくりと降り始めた。
            がれき           さ
入口付近にある瓦礫の山を慎重に避け、無事に降り立ったカールはすぐサラを見つけると、傍

にあった岩にロープを固定して駆け寄った。

サラはカールの姿を見て安心したらしく、今にも泣きそうな顔をしていた。

「少…佐……」

「サラ、怪我はないか?」

「足を……挫いてしまったの…」

「じゃあ、すぐに手当てを」

そう言ってサラの足に手を伸ばそうとした瞬間、どこからか大きな地響きが聞こえ、まさかと思

ったカールは遺跡の入口へ向かって外を見回した。

すると、頭上から大量の土砂がこちらへ落ちて来ているのが見えた。

(まずい!!)
                            おお
カールは慌てて来た道を戻り、サラを覆い隠す様に抱きしめた。
男前♪
その直後、土砂が大きな音を立てながら遺跡の入口付近に崩れ落ちた。
                                   うず          とぎ
サラはギュッと目をつぶってカールの胸に顔を埋め、その音が途切れるのを待った。




         おさ
やがて音が収まると、カールはサラからそっと離れて入口の様子を伺った。
                                                 いか
入口からは大量の土砂が流れ込んでおり、先程の土砂崩れが如何に大規模なものであった

か、容易に想像出来た。
                 かば
サラはカールが自分を庇って土砂を受けてくれた為、怪我をしているのではないかと心配にな
         のぞ
り、彼の顔を覗き込んだ。

「…少佐、大丈夫?」

「俺は何ともない。思ったよりこっちには流れてこなかったからね」

カールの言う通り、土砂は二人がいる所まで流れてこなかった様だが、土砂に含まれていた
                かたまり
と思われる小石や土の塊が周囲にたくさん落ちていた。

どう考えてもその小石や土の塊がカールの体に直撃していたはずなのに、彼はいつもの優し

い笑顔でサラの足の手当てを始めた。

サラは無理に聞き出す訳にもいかず、複雑な思いで靴を脱いだ。
                       ひど             は
サラの足の怪我は予想以上に酷く、足首が異常に腫れ上がっており、早く帰ってきちんとした

手当てをする必要があった。

それでも何もしないよりはマシだと、カールは持参した携帯用の救急袋で応急処置を行い、
         は
サラに靴を履かせた。

そしてこれからどうしようかと考え始めると、ふとサラの服に目が止まった。
                ぬ
サラの服は雨でずぶ濡れになっており、見るからに寒そうであった。

「サラ、服を脱いでくれないか?」

「え………えぇ!?ど、ど、どうして!?」

サラが妙に驚いた為、説明が足りなかったと思ったカールは慌てて言い直した。

「い、いや、そうじゃなくて…。そのままでは風邪を引いてしまうだろ?」

「う、うん……だけど………」

サラが困った様な表情で戸惑っていると、カールはその戸惑いを察し、ささっと雨具と上着を

脱いだ。

サラは雨具がボロボロになっている事に気付いて再び心配になったが、カールはそんな事を

気にする風もなく、そっと上着を差し出した。

「これを着てくれ」

「ありがとう…」

カールの優しさに嬉しくなったサラは、にっこりと微笑みながら上着を受け取った。

カールもつられて微笑むと、サラから少し離れた所まで移動し、そっぽを向いて彼女の方を見

ない様にした。

サラはいそいそと濡れた服を脱ぎ捨て、カールに借りた軍服の上着でその身を包んだ。

「少佐、もう大丈夫だよ」

サラが声を掛けるとカールは振り返って微笑んだが、すぐ真剣な表情になり、入口付近の瓦

礫を眺めた。

ここから出るには、どう考えても無理がある。
                                      こんせき
命綱であったセイバータイガーから吊したロープも、痕跡すら残さず無くなっていた。

「サラ、他に出口はないのか?」

「ん……、あるにはあるけど…」

「何か問題があるのかい?」

「ここから結構遠いの。この足じゃ、無理だと思う」

「それなら心配ない」
       さわ
カールは爽やかに笑って言い、サラをひょいと抱き上げた。

「きゃっ……」
                                           あらわ
サラは驚きの余り上着から手を離しそうになったが、肌が露になる前に慌てて押さえ直すと、
                                                       そ
自分でもわかるくらい顔が真っ赤になってしまい、カールから必死に目を逸らした。

「私、自分で歩く。だから降ろして、少佐」

「……………」

「少佐…?」

「サラ」
                                                 みどり
いきなり真剣な様子で名前を呼ばれ、サラはドキッとなって思わず碧色の瞳を見つめていた。

「……いつまで君は、俺を『少佐』と呼び続けるんだ?」
             みす
カールは前方を見据えたまま、非常に落ち着いた声で言った。

サラはその問いにどう答えれば良いのかわからず黙り込んでしまい、そんな彼女にカールは

にっこりと微笑んでみせた。

「君には少佐と呼んでほしくないんだ」

「……じゃあ、何て呼べばいい?」

「名前で……呼んでくれると嬉しい」

「…………。…カール?」

サラが名前を口に出して言ってみると、カールはとても嬉しそうな笑顔で頷いた。

今までずっと他人行儀な呼び方をしていたのだと気付き、サラは決まりが悪くなって苦笑いを

浮かべた。

「ごめんなさい…。私だけ名前で呼んでもらってたんだね…」

「いいんだ。今からでも遅くないから…」
けなげ
健気な事を言うカールに、サラは堪らなくなって抱きついた。
                           いと                 ほおず
カールはしっかりとサラを受け止め、愛おしそうに彼女の髪に頬擦りするのだった…



                           *



カールはサラを抱きかかえ、遺跡内を慎重に進んで行った。

二人は遺跡の地図を持っていなかったが、サラが地図を完璧に暗記していたので、迷う事な

くもう一つの出口へ向かった。

しかし出口付近までやって来た所で、目の前に瓦礫の山が出現した。
                                   ふさ
どうやら大量の土砂によって壁が崩れ、通路を塞いでしまった様だ。

「ここからは出られそうにないな。別の出口を教えてくれないか?」

「……たぶんここがダメなら、どの出口も同じような事になってると思う」

「…じゃあ、夜が明けるまで待った方がいいな」

「うん、そうね」

カールは比較的安全と思われる所まで戻り、サラをそっと床に降ろすと、足に負担が掛からな
           たい
い様になるべく平らな場所を選んで座らせた。

そしてサラの隣に自分も座り、壁にもたれて彼女の後ろ姿を眺め始めた。
              てぐし  と                            なま
サラは濡れた髪を手櫛で梳かしている最中で、指の動きが妙に艶めかしく感じられた。
              つや
サラの濡れた髪が艶やかでとても美しく、カールは黙って見とれていた。

サラも髪を整えながら黙り込んでいたので、しばらくの間周囲からは雨の音しか聞こえなかっ

た。

このまま夜が明けなければいいのにとカールは考えていたが、サラは早く明けてほしいと全く

正反対の事を考えていた。

砂漠の夜の寒さは尋常ではなく、足の痛みよりもまず寒さに耐えなければならなかったから

だ。
               かす
カールはサラの体が微かに震えている事に気付くと、心配になって声を掛けた。

「…寒い?」

「ううん、平気だよ」

サラは慌てて首を横に振ったが、どう見ても寒がっている様にしか見えなかった。

カールは心配を掛けまいとして必死に寒さに耐えるサラをとてもいじらしく思い、どうにかして

彼女の体を温められないかと思案し始めた。

そうして良い案を思い付いたカールはサラの背後へ移動し、彼女の体を包み込む様にして抱

きしめた。

「カ、カール…?」

サラはカールの突然の行動に驚き、顔が耳まで真っ赤になった。
                                             ささや
サラが動けなくなるとカールは優しく微笑み、彼女の耳元で囁いた。

「こうすれば、君だけじゃなく、俺も温かい」

「……うん、そうだね。すごく温かい…」

カールの優しい言葉に、サラは体の力を抜いてコクリと頷いた。

愛しい女性がこんなにも近くにいる為、無性に唇を奪いたくなったカールは、サラの頬をそっと

撫でて少し自己主張してみた。

カールが何をしたいのか察したサラは、頬を赤らめながらゆっくり振り返った。
                        じょじょ
二人はしばらく見つめ合った後、徐々に顔を近づけていって唇を重ねた。

想いが通じ合ってからの口づけはとても甘く、しっかりと抱き合って互いの温もりを感じた。

甘い口づけを終えると、とうとうと言うかやはりと言うか、カールは気持ちを抑え切れなくなっ

てしまい、その場でサラを押し倒した。
                            まゆ しか
だが、サラは驚くより先に足の痛みで眉を顰め、その様子に気付いたカールは慌てて元の体

勢に戻した。

「す…すまない」

カールが顔を真っ赤にして謝ると、サラはクスッと小さく笑った。

「いいのよ、続きはまた今度ねv」

サラの言葉で、カールは更に顔を赤くして目を伏せた。

実を言うと今の言葉は冗談だったのだが、カールが余りにもかわいい照れ方をするので、サラ

は冗談だと言わないでおく事にした。

それから二人は体をぴったりと密着させ、互いの温もりを感じながら眠りに就いたのだった。










●あとがき●

遺跡での出来事……私の中で、上位にランクしているお気に入りのお話です。
二人の絆がより強固なものへと変わっていく重要なポイントですから。
サラの事になると、カールほどの人でも周りが見えなくなってしまうんですよね。
カールにとってサラは、『全てを捨ててでも守りたい大切な女性』という事を主張したかったん
ですv
見事に表現力の無さが浮き彫りになってしまいましたが(笑)
『雨の中で二人きり』というシチュエーションも個人的にポイント高しv
また書けたら書きたいシチュエーションですv
これまでのお話を読み直してみると、どうやらカールは後ろから抱きしめるのが好きみたいで
すね(爆)
これからも度々後ろから抱きしめる、かもしれません。
恐らく、面と向かって抱き合うのが照れ臭いのではないかと思われます。
後ろからの方が何とな〜くいやらしい気もしますが、細かい事は気にしないで下さい(笑)
今はまだ初期段階ですし、順を追って愛を育んでいくつもりですv

●次回予告●

遺跡内で一夜を明かしたカールとサラ。
目を覚ました頃には雨も止み、遺跡からの脱出に成功します。
そして、とうとうサラ達が研究所へ帰る日がやって来てしまいました。
その時、カールとサラは笑顔でいられるのでしょうか…?
第十四話 「遺跡〜後編〜」  必ず、会いに行くよ…