第六十一話

「ガーディアンフォース」



デスザウラーとの死闘から二年程の歳月が流れた。
                                                    ひんぱん
帝国・共和国間の関係は良好そのもので、両国は互いの発展の為に頻繁に交流を行い、平

和な状態が続いていた。

その一方で、軍ではこの二年間着々と戦後処理が行われていたが、予想以上に作業が難航
       いま
しており、未だ終わりが見えなかった。

それでも完全なる平和の為には全てを無くさねばならないと、両国の軍人は懸命に活動を続

けた。
              あざわら
しかし彼らの活動を嘲笑うかの様に、帝国・共和国の辺境地域でゾイドによる事件が多発し

始めた。
                                   ねら
事件と言っても、ほとんどが両国の軍事施設を狙ったものであり、帝国・共和国以外の第三

者が再び戦乱を巻き起こそうとしているのではないか、と不安に思う者も少なくなかった。

この事態を重く見た帝国・共和国各首脳陣は、両国の平和維持を目的とした特殊部隊『ガー

ディアンフォース』を組織し、最初の隊員としてデスザウラー戦の英雄バン・フライハイトが選出

された。
               しがらみ                                         とら
バンは元より国という柵から抜け出た人物だったので、帝国・共和国の枠組みに囚われず活

動するガーディアンフォースには最適な者であった。

そして帝国では……



                           *



「共和国側はバン・フライハイト少佐を選出したそうだ」

「バン・フライハイト少佐ですか。彼にはピッタリの任務ですね」

「ああ、私もそう思う」

帝国軍司令部内にある巨大な会議室にて、上層部の面々による会議の後、今現在軍で最高

の地位にいる上級大将ロイドは、急遽呼び寄せた青年士官と世間話をする様にガーディアン

フォースの話をしていた。

その青年士官とは、もちろんカールである。

カールとロイドは話しながら、ずっと目の前のモニターを見つめていた。

彼らは今、コンピュータ上で戦っている最中なのだ。

「…………さすがですね、ならば……」

「むっ!………そう来たか、それならこちらも作戦変更だ」

「それで閣下、緊急の用とは一体何なのですか?」

「……おっ!?あぁ、すっかり忘れておった。実は先程頭カチカチ連中と会議をしたんだが…」

「何か問題でも?」

「共和国がバン・フライハイト少佐を選出したから、帝国からも誰かを選出しようという話になっ
                               すいせん
てな。会議に参加した者全員に一人ずつ推薦させたんだが、これと言って良い人材が見当た

らなかったんだ。という訳で、誰か思い当たる者はいないかね、大佐?」

「……その為にわざわざ私をお呼びになったんですか?」

「ああ、お前の推薦なら誰も文句は言わないと思ってな」

モニターに大きく『YOU WIN!』の文字が表示されると、カールは操作板から手を離し思案

し始めた。

隣ではロイドが悔しそうにしていたが、そんな事には目も暮れずに考え込むと、カールはよしと

深く頷いた。

「一人だけ推薦したい者がいます」

「一人だけ…?誰だ?」

「身内を推薦するのは気が引けますが、私の弟トーマ・リヒャルト・シュバルツ中尉はどうでし

ょうか?」

「これは意外だな、お前が弟を推薦するとは思わなかった」

「ゾイド乗りとしての腕前はまだまだですが、人工知能AIの開発など、彼には才能がありま

す。客観的に見ても推薦すべき人物だと思われます」

「そうか、わかった。ではシュバルツ中尉を選出しよう、皆には私から話しておく」

「ありがとうございます」

「いや、礼を言うのは私の方だ。どんな時も父上の様に的確な判断が下せるとは、さすがとし

か言いようがない」
                     およ
「いえ、私など父の足下にも及びませんよ」

「ははは、相変わらず謙虚だな。そこが長所と言えば長所なんだが……」
                                                               おもも
ロイドは少々苦笑してみせると、あっと何かを思い出した様な仕草をし、突然神妙な面持ちに

なった。

「そう言えば、緊急の用が……」

「……?今話した事が緊急の用ではないのですか?」

「さっきのはついでで、本題はこれからだ」
   かか
国に関わる事を『ついで』という程なので、本題はそれ相応の内容なのだろうとカールは気を

引き締め、ロイドが口を開くのを待った。

しかしロイドから聞かされた話はカールの予想もしないものであった。

「クローゼ博士から話は聞いているか?」

「……クローゼ博士、ですか?」

「そうだ、お前もよく知っているサラ・クローゼ博士だ。彼女から話は聞いたんだな?」

「話と言われましても、私には何の事やらサッパリですが…?」

「博士はまだお前に話してないのか…。という事は、私からは話さない方がいいな……」

ロイドの口振りからして何かあると感じたカールは、絶対聞き出してみせるとばかりに彼に詰

め寄った。

「博士の話とは一体何なのですか?教えて下さい」

「いや、私の口からは言えんよ」

「閣下、教えて下さらないとシミュレーションで私に負けた事を皆に公表しますよ?」

「う………し、仕方ない。教えてやるが、私から聞いたとは言うなよ?」

「承知しております」

カールの返事にロイドは安心した様な笑みを浮かべると、周囲には誰もいないというのに小声

で話し始めた。

「昨日決まった事なんだが、クローゼ博士がガーディアンフォース科学班に所属する事になっ

たんだ」

「え……?ガーディアンフォース……科学班?」

「皆に推薦されて帝国側の代表になったそうだ。……昨日決まったばかりだから知らないのも

無理はない。そう気を落とすな、大佐」
         つか
ロイドは気を遣って言葉を付け足したが、カールの耳には彼の言葉は届いていなかった。

それ程ショックだったのだ。

本人から聞いていないのももちろんショックだったが、ガーディアンフォースに所属した事自体

がショックであった。

ガーディアンフォースは軍に属する組織、科学班でも危険な事には変わりない。
                                              がくぜん
前々から恐れていた事が現実となってしまい、カールはただ愕然とするしかなかった。

そんなカールの様子を見、やはり言うべきではなかったとロイドは後悔したが、いつか必ず知

る時が来ていたはずなので仕方ないと、彼の肩に優しく手を乗せた。
                                                                   く
「大佐、博士も帝国の為に……いや、平和の為に働きたいんだと思う。彼女の気持ちを酌ん

でやれ」

「………閣下、すみませんがそろそろ失礼します」

「……研究所へ行くのか?」

「……………はい、きちんと話し合いたいですから」
                さっそう
ロイドは何も言えず、颯爽と去って行く青年士官を見送るしかなかった。





「あ、大佐v いらっしゃいませ〜vv」

カールが国立研究所にやって来ると、例によってステアとナズナを筆頭とする女性研究員が

彼を笑顔で出迎えた。

まるで店員の様である。

しかし今日のカールはその光景にたじろぐ事はなく、軽く挨拶を返しただけですぐサラの元へ

と急いだ。

いつもと様子が違うと感じたステア達はゾロゾロとカールの後について行き、サラがいる第一

研究室に到着すると、ドアを開いたまま二人を見守る事にした。

カールの突然の訪問に、サラは一瞬驚いた様な表情を見せたが、彼が何をしに来たのか察
    おだ
すると穏やかに微笑んでみせた。

「カール、いらっしゃい。連絡無しで来るなんて珍しいわね、どうしたの?」

「………理由は聞かなくてもわかっているだろ?」

「…………………ガーディアンフォースの事?」

「そうだ。……何故なんだ?どうして君がガーディアンフォースに……」
          ただ                           そそ
カールは問い質そうとサラに詰め寄ったが、背後から注がれる複数の熱い視線に気付くと、

彼女の手を取り足早に歩き出した。

「あなた達、後はよろしくね」

サラはカールに引っ張られながらもステア達に声を掛け、彼が乗って来たセイバータイガーの

元まで導かれた。

カールは黙ってサラを抱き上げると、有無を言わさずコックピットに乗せ、行くアテが無いまま

セイバータイガーを発進させた。

「……カール、どこへ行くの?」

「………二人で話せる場所」

カールはぶっきらぼうに返事し、サラの目を見ない様にしながらセイバータイガーを走らせ続け

た。

やがていつも二人が逢い引きしている軍のロッジに到着すると、カールは再びサラを抱き上げ

てコックピットから降り、その状態で器用にドアのロックを解除して中に入った。
                                                             みす   みどり
サラはどこへ連れて行かれるのだろうと終始不安そうな顔をしていたが、前方を見据える碧色

の瞳を見上げると、大人しく成り行きに任せるしかなかった。

そうして上官用の個室に入り、カールはサラをベッドへ下ろしたが、そのまま押し倒して彼女
           ば
の上に四つん這いになった。

「……サラ、話し合いをしよう」

「……………この体勢で話し合いなんて出来ないと思うんだけど?」

「ああ、そうだな」

「そうだなって……」

「話し合いと言っても、俺が話すだけだ。君は辞めるって一言だけ言えばいい」

「そんなの話し合いじゃないよ…!」
カールの腕が行方不明(笑)
                                                     つか
サラが抵抗する構えを見せながら反論すると、カールは彼女の両腕を掴んでベッドに押さえ付

けた。

「何故ガーディアンフォースに入ったんだ?ちゃんと説明してくれ」

「平和の為に頑張っているあなたを見て、私にも何か出来る事はないかって思っていたら、知

り合いからガーディアンフォースの話を聞いたの。だから……」

「だから入ったのか?俺に何の相談もせず?」

「……あなたに相談せずに決めた事は謝るわ。でも急な事だったから、後で報告しようと思っ

たの」

「…………ガーディアンフォースがどんな組織なのか知っているのか?」

「ええ、知ってるわ。でも私が所属したのは科学班、危険な事なんて何も無いわ」

「科学班と言えども、多少は危険な目に合う可能性がある。……頼むから辞めると言ってく

れ、サラ」
     こんがん
必死に懇願するカールを見、サラは思わず「辞める」と言いそうになったが、その言葉を済んで
      の
の所で呑み込んだ。

「……カール、あなたが何と言おうと私は辞めないわ」

「どうしても……?」

「どうしても」

「………………………それなら仕方ない、力ずくで辞めると言わせてみせる」
                        ふさ
そう言うなりカールはサラの口を塞ぎ、彼女の服を素早く脱がせ始めた。

必ず抵抗すると思って始めた事だったが、サラが全く抵抗する素振りを見せなかった為、カー
                        うかが
ルは動きを止めて彼女の様子を伺った。

「……サラ?」

「…………あなたの気が済むまでしてくれていいよ。でも……それでも私は絶対辞めない」

「サラ………どうして君がそこまで頑張る必要があるんだ…?」

カールの問い掛けにサラは非常に美しい笑顔を見せ、彼の頬をそっと撫でた。

「あなたの力になりたいの。あなたの身に降りかかる危険を少しでも減らしたいから……だか

ら………」

「………………もういい、もういいよ、サラ…………」
                        しぼ
カールは力強くサラを抱きしめ、絞り出す様に声を出した。

聞かなくてもわかっていた事だ。

サラは自分の事より愛する者を大切にする。

わかってはいるが、サラには危険な目に合ってほしくない。

しかし本心を伝えようと思っても、サラの真剣な瞳を見ていると言う気にはなれなかった。

カールが何も言えず黙っていると、サラは彼の体を両手で優しく包んで話し出した。

「心配しないで、カール。私、危険な事は絶対しないから」

「……本当かい?」

「ええ。それに所属したと言っても、完全にガーディアンフォースになった訳ではないの。私に

は国立研究所を守るって仕事があるし。でも知り合いの学者さんにどうしてもって言われちゃ

ったから、とりあえず仮という形で入る事にしたの」

「仮……。しかし君は帝国側の代表になったんだろ?それでは仮にならないんじゃないか?」

「あぁ、あれは皆が勝手に決めたのよ。共和国側に代表がいるんだから、帝国側にも代表が

いた方がいいって事でね。でもガーディアンフォースは国なんて関係ない組織だから、科学班

の代表はあくまでドクター・ディだよ」

「そうだったのか……。すまなかった、取り乱してしまって……」

「ううん、私の方こそごめんね。前もって相談していれば、あなたに嫌な思いをさせなかったの

に……」

二人は互いに謝罪の言葉を言い合うと、それ以上は言葉にする必要はないと唇を重ねた。
                  しょう
お互いを大切に想う余り生じた衝突であったが、その分相手の気持ちがよく伝わり、何度も唇

を重ねている内に二人の心は嬉しさでいっぱいになった。

「……これからどうする?」

「今夜はここに泊まろう」

「いいの?」

「今の俺は軍司令部へ行ったままって事になってる。あのうるさい副官殿も文句は言わない

だろう」

「ふふふ、中佐の事をうるさいなんて言っちゃダメだよ」

「いいんだ、君の事になると中佐は本当にうるさいんだから」

「カール………ヤキモチ?」

「ああ、ヤキモチ」

カールとサラは思わずプッと吹き出すと、お腹を押さえて大笑いし始めた。

ヤキモチを焼くのも焼かれるのも、二人にとってはどちらも幸せな事。

二人は心の底から幸せを感じ、ベッドの上で大の字になって笑い続けた。





「ねぇ、軍司令部へ何をしに行ってたの?」
                  と
缶詰を使用した夕食を摂り、早々と入浴を済ませて部屋に戻ると、サラはベッドに寝転がって

いるカールに話し掛けた。

カールはサラが着ているだぶだぶの服を少しずつ脱がせながら、軍司令部で交わしたロイドと

の会話を話した。

「へぇ、あなたがトーマ君を推薦するなんてねぇ。ちょっと意外〜」

「閣下にもそう言われた。……そんなに意外かなぁ?」

「あなたは自分にも厳しいけど、身内にも厳しいからね。だから閣下も意外だって言ったんだと

思う」

「俺は別にトーマに厳しくした覚えはないが?」

「厳しいよ〜。そういう所はお父様に似ちゃったんだねぇ」

「………そうか?」

「そうだよ。そんなあなたが弟を推薦したって聞いたら、軍の人は皆驚くんじゃないかな」

「皆が驚くのか?俺は単に、トーマはこれから伸びる可能性があるから推薦しただけなんだ

が…」

「お兄ちゃんだねぇ。偉いぞ、カールv」

サラは子供にする様にカールの頭を優しくなでなでした。

カールは特に嫌がる素振りを見せず、照れ臭そうにはにかんだ笑顔を見せつつ、サラの体か
     は                 たた
ら引き剥がした服を丁寧に折り畳んでいた。
               ごまか
どうやら照れ臭さを誤魔化そうとしている様だ。
                 たま
そんなカールの仕草が堪らなくかわいかったので、サラは笑顔で彼の服に手を伸ばした。
                       ほうび
「今夜は優しいお兄ちゃんにご褒美をあげるv」

「ご褒美…?」

「うん、ご褒美v」

サラはテキパキとカールの服を剥ぎ取ると、間髪入れずに彼の口を塞ぎながらベッドへ押し倒

した。

「こういうご褒美はイヤ?」

「イヤな訳ないよ。こういうご褒美なら、いつでも大歓迎だ」
                                               ほうよう
サラとカールはクスリと小さく笑い合い、再び唇を重ねると熱い抱擁を始めた。



                           *



数日後、トーマは無事ガーディアンフォースに任命された。

だが、その事をロイドから知らされたカールは大して喜びはしなかった。
いか
如何に身内と言えども、仕事に関する事は他人として対処する。

カールらしいと言えばカールらしいが、そういう所は見事に父に似てしまった様だ。

そんな兄の思いを知ってか知らずか、トーマがひょっこり第一装甲師団の基地へやって来た。

表情から察するに、ガーディアンフォースに任命された事を報告に来たらしい。

「兄さ〜ん!」

満面の笑顔で駆け寄って来るトーマを見、カールは思わず眉根をつり上げた。

「………シュバルツ中尉」

「おっと……すみません、シュバルツ大佐」

「……何の用だ?」

カールが短く問い掛けると、トーマは「わかっているクセに」と言いたげな表情で話し始めた。

「兄さ……大佐ももうご存知とは思いますが、ガーディアンフォースに任命された事をご報告に

参りました」

「ガーディアンフォースに任命?誰がだ?」

「いやだなぁ、私に決まってるじゃないですか。軍上層部の方々の中に私の才能を見込んで

下さった方がいた様で、その方の推薦を受けて任命に至ったんです」

どうやらトーマは真実を知らない様だ。

カールは心の中でロイドの心遣いに感謝しつつ、それでも相変わらず顔は無表情のまま話し

出した。

「ガーディアンフォースに任命されたからと言って、自分の才能が認められたとは思わない事
                                    ちみつ
だ。ガーディアンフォースは我々軍人よりも更に緻密な活動が要求される。今まで以上に精進

していくんだな」

「そ、それはわかっていますが、私が開発したビークの性能が認められたと考えてはいけない

のですか?」

「機械にばかり頼っていては、お前自身の成長が止まってしまうぞ、中尉」

「……兄さん………」
      ほ
本当は褒めてもらいたかったのだろう。

だからこそ、わざわざ報告に来たのだと思われる。
           きぜん
しかしカールは毅然とした態度で接し、兄としての表情は一切見せなかった。

仕事中だから、というのが理由だったが、カールはふとサラの言葉を思い出すと、目の前にい
  うなだ
る項垂れたままの弟を見つめた。

(…本当に父さんに似てきてしまってるな……)

カールは思わず苦笑し、少々考え込んでからトーマの肩にぽんと手を置いた。

「一人でもお前の才能を認めてくれた人がいたんだ。その人の期待を裏切らない様に頑張れ

よ、トーマ」

「は、はい、頑張ります、兄さん!」

父の様にはなりたくないと、自分自身にフォローを入れるカールであった。










●あとがき●

ようやく……本当にようやく二部が始まりました!
でもまだまだバン達は登場しません、今は名前だけの登場です(笑)
二部からサラをどう絡めようか悩んだ結果、ガーディアンフォース科学班に入って頂きました。
科学班ってドクター・ディしか目立たなかったので、勝手に入っても大丈夫かなと思いまして。
共和国側にはあんなに美人オペレーターが揃っているし、それに対抗する形で帝国側の科学
班はサラが中心となって構成されておりますv
人数は帝国側の方が少ないという設定になっています。出張られても困りますから(笑)
アニメで描かれなかった分、好き勝手に創作出来るから良かったですvv
今回のお話で、トーマは何故ガーディアンフォースになれたのか?という疑問を何とか解消。
カールが推薦するとは意外でしたが、そうでもしなければトーマはガーディアンフォースになれ
なかったと思います。
アニメ初登場時からドジばかり踏んでいましたし…(ファンの方ごめんなさい)
成長のキッカケになれば、とガーディアンフォースに推薦したお兄ちゃんの気持ちを察してあ
げて下さいませv

●次回予告●

ガーディアンフォースが組織されて数週間後、カールはお気に入りのコーヒー豆が切れている
事に気付きます。
急いで顔馴染みの業者に連絡を取りますが、在庫も切れているとの事。
業者の話によると、カールお気に入りのコーヒー豆「ノーブルイエナ」の産地であるイエナ村が
何者かに占拠され、取り引きが出来なくなっているらしい。
カールはサラと共にイエナ村の調査に乗り出します。
第六十二話 「コーヒー〜前編〜」  やはりノーブルイエナはうまいなぁ