02.口付けを落とす




彼に触れてもらうのが好き。
彼と唇を重ねるのが好き。

彼と体を一つにするのは……もっと好き。
二人じゃないと出来ない事だから、全部大好き。







二人きりになると始まる彼の深く激しい口づけ。
私は全てを受け止める。
私の中に彼が入って来る。
本当に………本当に幸せ。

深く…激しく…

チュプッ……クチュッ………
唾液の絡む音が部屋に響く。
彼はわざと大きな音を立てて私の反応を見る。
私が恥ずかしくて顔を赤くしていると、彼は嬉しそうに目を細める。
彼が嬉しいなら……私も嬉しい。



一瞬の別れ…

チュパ………
どちらのものかわからない唾液が、二人の間で玉となって消える。
私が余韻に浸っている間に、彼は次の行動に移る。
彼は何事にも一生懸命。
私の為に、全力で頑張ってくれる。
すごく嬉しい…。



再び感じる温もり…

「あっ………v」
私の首筋に彼の印が刻まれる。
私は永遠に彼のものだけど、彼は体を重ねる度に自分の印を残す。
私も負けじと彼の体に印を残す。
私の体の隅々まで彼の印が行き渡った時、私達の体は一つになる。
至福の時…。
彼は私を求めて、私は彼を求める。
互いの存在を主張し、相手に認めてもらう為に。
『それ』を確認し合うと、後はただの男と女になる。
今日もまた、私は彼と幸せを共有した。





●あとがき●
またお題に沿ってません(笑) しかも思い切り大人向け(爆)
一応唇から首筋に口付けを落とした、というイメージで描いてみました。
文章はオマケ感覚で付け足したのに、それが余計に怪しさ大爆発で逆効果。
こ、細かい事は気にしちゃいけません!
体を重ねる事はカールにとってもサラにとっても神聖な行為。
愛を確認し合う為に行うものだ、と解釈してやって下さい。
三枚目のイラストでは、カールが残した印に赤く色を付けています。
何とな〜く赤いかな?という感じなので、よ〜く見ないとわからないと思います(え;)
ちなみに、今回のお題は「07.頬に触れる」の続編という形にしているつもりです。
だから二人は座位で………い、いえ、何でもありません(笑)
イラストではこれ以上のものは描けないと思うので、
今後大人向けなものを書く場合は文章で挑戦する予定です。