02.口付けを落とす
彼に触れてもらうのが好き。
彼と唇を重ねるのが好き。
彼と体を一つにするのは……もっと好き。
二人じゃないと出来ない事だから、全部大好き。
*
二人きりになると始まる彼の深く激しい口づけ。
私は全てを受け止める。
私の中に彼が入って来る。
本当に………本当に幸せ。
チュプッ……クチュッ………
唾液の絡む音が部屋に響く。
彼はわざと大きな音を立てて私の反応を見る。
私が恥ずかしくて顔を赤くしていると、彼は嬉しそうに目を細める。
彼が嬉しいなら……私も嬉しい。
チュパ………
どちらのものかわからない唾液が、二人の間で玉となって消える。
私が余韻に浸っている間に、彼は次の行動に移る。
彼は何事にも一生懸命。
私の為に、全力で頑張ってくれる。
すごく嬉しい…。
「あっ………v」
私の首筋に彼の印が刻まれる。
私は永遠に彼のものだけど、彼は体を重ねる度に自分の印を残す。
私も負けじと彼の体に印を残す。
私の体の隅々まで彼の印が行き渡った時、私達の体は一つになる。
至福の時…。
彼は私を求めて、私は彼を求める。
互いの存在を主張し、相手に認めてもらう為に。
『それ』を確認し合うと、後はただの男と女になる。
今日もまた、私は彼と幸せを共有した。
●あとがき●
またお題に沿ってません(笑) しかも思い切り大人向け(爆)
一応唇から首筋に口付けを落とした、というイメージで描いてみました。
文章はオマケ感覚で付け足したのに、それが余計に怪しさ大爆発で逆効果。
こ、細かい事は気にしちゃいけません!
体を重ねる事はカールにとってもサラにとっても神聖な行為。
愛を確認し合う為に行うものだ、と解釈してやって下さい。
三枚目のイラストでは、カールが残した印に赤く色を付けています。
何とな〜く赤いかな?という感じなので、よ〜く見ないとわからないと思います(え;)
ちなみに、今回のお題は「07.頬に触れる」の続編という形にしているつもりです。
だから二人は座位で………い、いえ、何でもありません(笑)
イラストではこれ以上のものは描けないと思うので、
今後大人向けなものを書く場合は文章で挑戦する予定です。